ヘルスクール

エロウェン視点

独占欲の強いウェアウルフと、皮肉屋の古代ヴァンパイアに挟まれて目覚めるなんて、普通なら圧倒されてもおかしくないはず。でも、正直に言って? 至福だった。

ダクソンは片腕を私の腰に回し、その巨大な体で、まるで私が壊れ物であるかのように抱きしめていた。アッシュは私の後ろから、それが当然の権利だとでも言うようにスプーンのように寄り添い、彼の手は私のお腹の上で私の手と絡み合っていた。彼らは温かくて、安全で、私のもの……そして何日かぶりに、私の心臓はパニックで高鳴ってはいなかった。

ただ……愛だけ。それと、昨日ジェイスを壮絶に打ち負かしたことへの、ささやかな誇りが少し残って...

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