ポーションタイム

エロウェン視点

私が空き地に足を踏み入れたとき、月はすでにその青白い指を梢の向こうへと伸ばしていた。

持ってきたのは、ブランケット、ランタン、水のボトル、私の剣、それからダクソンが「女神様がお前のカフェインを忘れちまったときのためだ」と言って無理やり持たせてきた、バカみたいにでかいコーヒー入りの魔法瓶。それに、モリガンの薬が入った小さなベルベットのポーチも、胸にしっかりと押し当てていた。それはまるで私のものではない心臓の鼓動のように、微かに魔法の脈動を放っていた。

完璧な空き地だった。静かで、円形で、銀色の樹皮を持つ木々に囲まれ、地面は柔らかな苔で覆われている。月の光は、まるで私...

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