オオカミと海兵隊

ターヤ視点

目が覚めると、私は文字通り筋肉の熱炉に包まれていた。ライレンの腕が重く私の腰に回され、彼の脚が私の脚と絡み合い、彼の顔はまるで私の匂いを嗅いで再び眠りに誘おうとしているかのように、首筋に埋められていた。頭の奥で、ズキが満足げな猫のように喉を鳴らした。

『ったく、最高の朝の始まりじゃないか』彼女はあくびをしながら言った。『あんたが彼の二頭筋によだれ垂らしたこと、本人に言う? それともあたしが言う?』

「うるさい」私はにやりと笑いながらつぶやくと、もつれた体勢を解いてライレンの尻をパンと叩いた。「さっさと起きな、色男さん。五百人の人間を魔法の地獄に案内するんだから」

彼は世...

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