メイトボンド

エロウェン視点

ドアが私たちの背後でバタンと閉まった瞬間、それを感じた。変化を。空気が、まるで稲妻が壁にキスでもしたかのように帯電した。魔法が肌の上を震わせる。心臓の鼓動があまりに大きく、耳の中でエコーした。

ブラムが私の前に立っていた。胸を激しく上下させ、その巨大な体が今にも張り裂けそうなほどぴんと張り詰めている。彼の瞳、あの深い蜂蜜色の瞳は、縁が黒く染まっていた。彼の獣が、そこにいた。すぐそばに。飢えている。私のもの。

「怖がらせたいわけじゃない」彼は低く、荒々しい、嗄れた声で言った。「だが、もしお前が『イエス』と言ったら……俺はもう止まらない」

私は一歩前に出た。私たちの間には...

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