ランブルズ・オブ・ウォー

エロウェン視点

ストームクロー砦、ブラムの部屋

早朝からやってらんないっつーの

目が覚めたら、あたしはクソみてえな暖炉に包まれていた。

ブラムの胸が背中に押し付けられ、その巨大な片腕が、あたしが夜の間にでも消えてしまうとでも思ったのか、腰に回されていた。彼の呼吸はゆっくりと深く、穏やかで、あの分厚い木の扉の向こうで今にも始まろうとしている地獄のことなど、まったく気にしていない様子だった。

あたしは動かなかった。まだだ。

だって、これだ。骨の軋みも、精神の叫びも聞こえない、この稀な静寂の瞬間。ただ彼を感じられる、温かくて、がっしりしていて、安全なこの瞬間を、永遠に引き延ばしたかったのだ。...

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