第6章

 ロッコの手が黄ばんだシーツの上で宙を迷い、指先が震えている。

 魂となった私は、三歩離れたところから彼を見ていた。めくるなと言いかけて、早くめくれと思い直す――どうせ結末は同じだ。私はもう、腐り果てているのだから。

 彼は、シーツをめくった。

 瞬間、悪臭が実体を持ったかのように膨れ上がり、見えざる手となって彼の顔を覆う。シーツの下にあるのは私――あるいは、かつて私だったもの。肌は土気色に変色し、腹部はガスで膨張し、左の頬はネズミに食い荒らされ、その下の黒ずんだ筋繊維が剥き出しになっている。

 ロッコはその場に崩れ落ちた。膝がコンクリートの床に打ち付けられ、骨が軋む鈍い音が響いた。...

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