第103章 私設武装組織

彼は素早く、複雑なパスコードを一気に打ち込んだ。

車内スピーカーから、ぷつ、と小さなノイズ。続いて感情の欠片もない機械音声の女声が流れる。

「チャンネル暗号化完了。指示をどうぞ」

「0号計画を起動しろ」セバスチャンはマイクへ告げた。

「命令確認。座標を送信しました」

通信が途切れた。

「……私兵まで持ってるの?」エヴァが顔を傾ける。

「シャドウだ」セバスチャンは前方の車線を見据えたまま言う。「俺個人にだけ従う。アーサーの人間じゃ、存在そのものを掴めない」

「切り札があるなら、島で使えばよかったのに」

「島は監視カメラが多すぎる。早い段階で切り札を見せたら、アーサーは計画を変...

ログインして続きを読む