第19章 思いがけない対話

男の子が足を滑らせ、どさりと尻もちをついた。手のひらのマカロンはころころ転がり、泥の上で止まる。彼は一秒だけ固まり――次の瞬間、「わあああん!」と泣き出した。

その泣き声が合図みたいに、ほかの子どもたちまで一斉に崩れた。テーブルのケーキに手を伸ばす子、きゃいきゃい走り回る子。小さな女の子がぶつかった拍子に、紅茶のポットがぐらりと傾き――

ばしゃっ。

紅茶が、アイヴィーの身体にまともにかかった。スカートの裾を伝って、ぽたぽたと床へ落ちていく。

「触らないで! あんたたち、汚すぎるの! 近寄らないでよ!」

アイヴィーは完全に取り乱した。上品な仮面は引き裂かれ、顔は嫌悪で歪みきっている。...

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