第26章 身を捧げる

玄関先にボディーガードの姿はない。

番組がここまで進むと、屋敷の中へ入れる私設警備は最小限に絞られ、大半は外周の警戒に回される。 

エヴァは手を上げ、扉を叩いた。

トン。トン。

返事はない。

三度目。

……やはり、静まり返ったまま。

試しにドアノブを回す。

鍵はかかっていなかった。

そっと押し開けた瞬間、むわっと熱が溢れ出した。

暖房は入っていない。なのに室内は、廊下より明らかに暑い。

セバスチャンがベッドヘッドにもたれている。

パジャマの襟元から右肩の包帯が覗き、額も首筋も汗だらけ。息は異様に荒く、数キロ走った直後みたいに胸が大きく上下していた。

テーブルの上では...

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