第68章 白状する

 三本の軍刀が品の字を描いて喉元へ突き込まれてくる。致命の角度。だが、エヴァは一歩も退かなかった。

 びゅうっと風が裂け、刃が彼女の戦闘服の襟をかすめて走る。

 エヴァは上体を反らし、腰椎が常識を裏切る弧を描いた。左脚で地面を蹴り、滑るように半歩だけ前へ。右手を揃えて手刀にし、正面の傭兵の手首――尺骨神経の上へ、容赦なく叩き込む。

「カッ」

 力が抜けた手から、軍刀が落ちた。

 エヴァは空中で柄を掴み取る。手首を返し、刃を下から上へ。乾いた動きで頸動脈の皮膚を裂いた瞬間、血が噴水みたいに噴き上がった。

 止まらない。間髪入れずに二人目の膝へ蹴りを叩き込む。

 骨がひび割れる音が...

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