第72章 証拠を出す

セバスチャンは手首を軽く返し、軍刀を鞘へ収めた。金属の留め具が、乾いた音でカチリと鳴る。

振り向いた彼は、地面に転がるリアムを見下ろした。顔色は紙みたいに白い。

「今から、この小屋は彼女のものだ」

冷え切った声。周囲の空気まで刃物に変わったような、危険な気配がまとわりつく。

リアムは胸の奥が真っ赤に焼けるほど苦しく、息がうまく吸えない。それでも瞳の底では怒りが渦を巻き、鎖を引きちぎりそうに暴れていた。

必死に顔を上げ、少し先のカメラへ視線を投げる。

「監督!」

掠れた声が裏返る。

「これは悪質な占拠だ! こいつは完全にルール違反だろ! 止める気はないのか!」

サブコントロー...

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