第82章 続けて収録する

黒い影は、すでに茂みの奥へ溶けるように消えていた。代わりに、枯れ枝の先にぶら下がっているのは――制作陣が昼間に配った黒いペイントボールガン。

懐中電灯の光を受けて、銃身が安っぽいプラスチックの艶を返す。

目くらまし。

キャンプ地は一瞬で地獄絵図になった。

きゃあきゃあという悲鳴、物資箱が倒れるガタンという音。選手たちはテントから転げ出るように飛び出し、右へ左へと逃げ惑う。

「本物の銃よ! 人が撃たれたぁっ!」

ソフィアの金切り声が夜空を裂く。

レオは装備箱の陰に転がり込み、頭を抱えて震えていた。クロエとアイヴィーはぶつかって泥だまりに倒れ、起き上がる力すら残っていない。

ただ...

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