第112章

少年は固まったように動きを止め、顔を上げて彼を見た。

その一瞬、ライトには見えた。少年の瞳の奥で、夜霧みたいな戸惑いがふわりと湧き上がるのが。

「どこへ……?」少年はためらいがちに言いかけ、「俺……」と続けたところで言葉が途切れる。自分のズボンの端を指でつまみ、頭の中が真っ白になったみたいに立ち尽くした。

ライトは少年の手首を取ると、そのまま脇の林へ引いていった。

林の中、石の上に腰を下ろさせる。ライトが半身で座り、ジェイスを引き寄せると、ジェイスの膝がライトの太腿に当たった。

ライトは、どう接すればいいのか分からなかった。結局、女の子にするみたいに扱うしかない。昔、髪の短い恋人に...

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