第138章

黄昏どきの小雨が、初夏の夜に不意の涼しさを連れてきた。

寝室で、アランがシャツを放り投げた瞬間には、もうネロの手が伸びていた。

「ん……服を脱いだあなた、反則なくらい綺麗……」

ネロは熱を孕んだ声で囁き、肩から胸へと指を滑らせる。貪るように胸元を揉み、唇と舌をぴたりと押し当て、引き締まった厚い胸筋に吸い付いた。

アランは一度だけ身を引いた。ネロの燃え上がる欲は、ときどき彼を居心地悪くさせる。だが抗えたのは、ほんの一瞬だった。

ネロの手が胸板を伝って下へ落ち、すぐに顔を埋める。熱い舌が肌の隅々まで舐め取り、吸い上げる。

「……愛してる、ランニー……」

ベッドの上でネロはアランに覆...

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