第15章

週末。特勤課と州警は、海辺の別荘で麻薬事件の重要な汚点証人の引き渡しを行った。

州警が証人を連れて去ると、ロブとマークは週末を楽しみたい一心で、そそくさと帰り支度を始めた。

「俺らは先に行く。二人とも、いい週末を!」

そう言い残して、二人はあっという間に姿を消す。広いホールに残ったのは、アランとネロだけだった。

ロブの「二人まとめて」みたいな祝福が、アランにはどうにも居心地が悪い。振り返ると、ネロは一度だけ彼を見て、すでにすれ違いざまにホールの端へ向かっていた。壁灯を、ひとつ、またひとつ――指先でそっと落としていく。

アランは玄関へ行き、靴を履こうとする。ちょうどネロがポーチから戻...

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