第165章

ネロと屋上で顔を合わせてから間もなく、FBIとニューヨーク市警の合同タスクフォースが、二度にわたってアランを呼び出した。

「ウィリの家の外に出されていたゴミ袋から記録が見つかった。最後に君宛ての荷物を送っている。そうだな?」

「CDです」アランはうなずき、CDを一枚差し出した。

「——CD?」

一枚分を最後まで聴き終えた年配の警官が、眉を上げてアランを振り返った。

アランは表情を変えずに肩をすくめる。

「CDだって言っただろ。もともと俺のだ。あいつが返した」

——封筒に入っていたのは音楽のマスター盤で、ウィリが焼いたコピーではない。

ウィリが口にしていた「アトランティックシテ...

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