第197章

あのときは、ネロひとりで会議に出た。

会議室では各センターの代表が次々と席に着き、ネロはいつものように、目立たない最後列の隅へ身を縮める。

「俺、明日には戻らなきゃなんねえんだ!」

聞き覚えのある声が耳に飛び込んできて、ネロははっと顔を上げた。背の高いデイビスが入ってくる。その背後で喋っているのはメッス――。

胸の奥がふっと熱くなり、ネロは声を出さずに笑った。

ポールと一緒にこういう会議へ何度も出てきたこの二年で、ようやく、あのふたりに会えたのはこれが初めてだったのだ。

ネロは嬉しさを噛みしめながら、前のほうへ歩いていくふたりの背中を見送った。デイビスとメッスは、少し離れた席に並...

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