第37章

昼が近いころになって、ようやくアランの机に必要な資料が揃った。

資料室の女性警官が、胸を張って高く積み上げた束を抱えたまま、くねるように彼のオフィスへ入ってくる。

「3件ぶん、全部ここ。揃ってるよ」

甘ったるい笑みを向けられ、アランは受け取った。ざっと目を通す。武器密輸の件、ハサン絡みで決着済みの麻薬の件、それからギャングの殺人――3件ぶん。

「いらない。必要なのはこっちの2つだけだ」

麻薬のファイルを返すと、彼女はまたにこっと笑い、横目でアランを覗き込んだ。

「ほらね。今回はニューヨークで一番『過去の資料を掘る』のが得意な警官が、みんな特勤に集められたって噂は本当だった。しかも...

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