第49章

「――それで、あとからもう一度お前に訊いた。俺がいちばん嫌うのは、嘘をつかれることだって……」ヒルが言った。

そうだ。ジェイスも覚えている。

「ジェイス。お前が昔なにをしてたって構わない。俺は気にしない。だから本当のことだけ言え」

ヒルは、何度もそう言った。

そして自分が答え終えたあと、目の前でヒルの眼差しがすっと陰るのを、ジェイスは確かに見た。

「――なのにお前は、俺に嘘をついた。何度も! あとから二回訊いても、お前は同じ答えをした。……頭が切れすぎるんだよ、お前!」ヒルが吐き捨てる。

その瞬間、ジェイスの視界が滲んだ。言葉が出ない。ただ、呆然とヒルを見つめるしかなかった。

...

ログインして続きを読む