第85章

夜。アランとネロは同じ部屋にいた。

「俺を呼ぶなんて、珍しいじゃない」

ネロは上着を放り投げた。

「……ああ」

アランが短くうなずく。

「昨日、まだ足りなかった?」

ネロは笑いながら隣に腰を下ろし、手を伸ばしてくる。

アランはその手をつかんで外した。

「お前に会っておきたかった」

ネロは口元だけで笑い、アランの顔を覗き込む。もう一度、指先が寄ってくる。

「そんな怖い顔すんなよ」

「いくつかの組の合同の動き、どうだ。何度かやらかしたって聞いた」

ネロは手を引っ込め、軽くうなずいた。

「……ああ」

噂なら、ネロだって耳に入っているはずだ。ロブとジムの班は、アランがどこ...

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