第111章 褒めて

五人の屈強な男たちは手錠をかけられ、そろって肩を落としていた。先頭にいた恭一郎が雨宮水希をちらりと見て、何か言いかけて――結局、飲み込む。

夜は深い。

瀧本知暁は黒い車を走らせ、人気のない大通りを滑るように飛ばしていた。助手席の片瀬澄乃はシートに身を預け、窓の外で後ろへ流れていくネオンをぼんやり眺める。

知暁がハンドルを握ったまま訊いた。

「後始末、俺がやろうか? 片瀬結希は絶対に引かないだろ」

澄乃は首を横に振る。

「いい。私が片をつける。……返させたい借りがあるの。本人にね」

その言葉に、知暁の口元がわずかに歪んだ。ハンドルを握る指先に、力がこもる。

赤信号で車が止まった...

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