第114章 酔っ払い

雨宮家の別荘では、雨宮水希がニュース画面にかじりつくように見入っていた。

「見て! 片瀬結希が片瀬大介に御華から追い出されたって! 雨宮家に楯突いた報いだよ!」

雨宮の父は満足げに頷く。

「片瀬澄乃の筋書きは見事だったな。これで片瀬結希は完全に終わりだ。君の評判も――綺麗に戻った」

「ざまあみろって感じ! 私を嵌めようとした罰だよ。今さら泣いたって遅いんだから!」

横で雨宮の母が釘を刺す。

「でも油断は禁物よ。追い詰められた人間ほど、何をするか分からない。片瀬結希は今、崖っぷちでしょう。それに緋色のほうも……」

水希は鼻で笑い、手をひらひらさせた。

「会社すら失った女が、何を...

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