第117章 恥をさらす

片瀬結希が泥だらけのままこそこそ家へ戻った、その瞬間――灰皿が飛んできた。

「ガンッ!」

耳元をかすめて玄関の壁にぶつかり、粉々に砕け散る。

「パパ?!」

結希は腰が抜けそうになりながら顔を上げた。片瀬大介が顔を真っ赤にして立っている。手には、次に投げるつもりなのか、湯沸かしポットまで握られていた。

「よくも帰って来られたな?! 瀧本グループに乗り込んで騒ぎ立てた挙げ句、デマまで流しやがって! 片瀬の名に泥を塗りやがった!」

大川沙織が慌てて飛び出し、涙をぽろぽろ落としながら大介の腕にすがりつく。

「あなた、落ち着いて……結希だって追い詰められて……全部、私の育て方が悪かったん...

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