第124章 デザインを盗む

片瀬大介は固まった。

「2億……? 本当なのか?」

片瀬結希は、すでに作成済みの投資契約書を取り出す。

「もちろん本当よ! ほら、契約書だって用意してある。父さんがサインしてくれたら、すぐに入金されるから!」

片瀬大介は契約書を受け取り、条項を一つひとつ丹念に追った。

投資元はホカン投資。要求してくるのは株式51%――確かに重い。だが提示されている評価額は、いまの御華の実態価値を大きく上回っていた。

「このホカン投資って、どこの何だ?」片瀬大介が問う。

片瀬結希の視線が一瞬だけ泳ぐ。

「……友だちのツテで見つけたの。父さん、今そんなこと聞いてる場合じゃないでしょ。会社、もうす...

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