第129章 代理権

瀧本知暁は表情ひとつ変えずに言った。

「来月、俺には外せない場が三つある」

その背後で、伊崎大輝が心の中で黙ってツッコミを入れる。

――社長、そういう場、普段いちばん嫌いじゃないですか。毎回、俺がどうにか断ってるのに……。

白岡英介は瀧本知暁の狙いを察し、心でくすりと笑った。なるほど。瀧本社長、分かりやすく嫉妬してる。

わざとらしく肩をすくめる。

「じゃあ、3000万。あと、澄乃が俺のために直接、サイズ直して」

瀧本知暁の顔色がさらに暗くなる。

「5000万。俺もだ」

「1億」

白岡英介が容赦なく切り札を叩きつけた。

その瞬間、会場がどよめきで爆ぜた。

――1億でドレ...

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