第138章 サバイバルゲーム

片瀬奈菜は少しだけ迷ってから、小さな手でおもちゃの銃をぎゅっと握りしめ、伊崎彩葉の揺るがない眼差しを見上げた。

「うん……やってみたい!」

彩葉は奈菜を木の上まで手伝って登らせ、下からしっかり支える。

「がんばれ! 下で受け止めるから!」

ゲーム開始。

瀧本知暁と片瀬奏太が正面から押し上げ、奏太は興奮したまま先頭を突っ走った。

「突撃だ! 当てるぞ!」

その瞬間、彩葉がすばやく横へ転がり――ひょい、と側面から姿を現す。

「パン、パン!」

二発。狙いすましたように、奏太の背中のベストに命中した。

奏太はぽかんとして、それから目を輝かせる。

「彩葉おばさん、速すぎ! いきな...

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