第202章 盗撮

1時間以上も駆けずり回った挙げ句、片瀬大和はひとつの協業も取り付けられなかった。それどころか、何人かのメディア関係者に遠回しに「もう追及はやめたほうがいい」と諭され、腹の虫が収まらない。

「この腰抜けどもが! 全員、腰抜けだ!」

怒りに任せてスマホをソファへ叩きつける大和を見て、西崎陽菜も打つ手がなく、ため息交じりに言った。

「もういいじゃん。今はあいつらに勝てないよ。でもさ、片瀬澄乃に面倒をひとつ押しつければいい。瀧本知暁に嫌われるようなネタ作ってさ。そうなれば、瀧本知暁も澄乃を庇わなくなる。そしたら改めて、落とし前つければいいでしょ」

片瀬大和は歯を食いしばった。悔しいが、陽菜の...

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