第5章 曾孫

瀧本知暁はウルトラマンを小さな男の子へ返し、冷ややかに問うた。

「名前は。俺に近づいた目的は何だ」

すると瀧本おじい様が、むっとした顔で知暁の後頭部をぺしりと叩く。

「子ども相手に何て口の利き方をするんだ! お前は引っ込んでおれ!」

そう怒鳴ったかと思えば、次の瞬間には表情をくるりと変え、男の子に向かってにこにこと目尻を下げた。

「ぼうや、お名前は何ていうのかな?」

男の子は甘えるような声で答える。

「おじいちゃん、ぼく、片瀬奏太っていうの」

「片瀬奏太かぁ。いい名前だなあ」

瀧本おじい様は上機嫌でその小さな手をにぎにぎと揺らした。

「お父さんとお母さんとはぐれたのかい?...

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