第81章 自業自得

二人の子どもはソファに丸くなり、パンを分け合っていた。物音に気づくと、同時に顔を上げる。口の端にはまだジャムがちょこんと残っている。

片瀬奈菜は小さな手で瀧本おじい様の絹のガウンの裾をぎゅっと掴み、目をきらきらさせた。

「ひいおじいちゃん! パン、いい匂い! ひいおじいちゃんも食べて!」

瀧本おじい様は腰を折って口を開け、奈菜が差し出したパンをぱくりと受け取る。続けて震える指で、子どもの口元のパンくずをそっと拭い、そのまま頬をむにっとつまんだ。

そして、ふいに顔を上げて壁炉のそばにもたれている瀧本知暁を睨みつける。

「昨夜、何があった」

瀧本知暁は隠せない。腹を括り、起きたことを...

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