第9章 瀧本グループ出資

片瀬澄乃は背筋を伸ばし、店内に並ぶ粗雑な服と、気の抜けた店員たちへ視線を走らせた。

「潰れるなら潰れればいい。片瀬家の連中に散々弄ばれてきた時点で、ここはもう、母がいた頃の御華じゃない。算段と金の臭いが染みついた場所なんて、残しても仕方ない」

一拍置いてから、青ざめていく片瀬結希を見据え、口元に薄い弧を描く。

「それより、私が新しい会社を作る。母の遺したデザイン画を土台にして、続きを描くの。新会社なら独立運営できるし、片瀬グループの傘下に入らなくていい。もっと清潔で、自由」

「……あんた、何言って……! やる気!?」

片瀬結希が裏返った声で叫んだ。

独立される?

そんなことにな...

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