第112章 彼女に関わること

水原美月がそう口にしたとき、その瞳には不安がいっぱいに滲んでいた。

次の瞬間、風間悠希が顔を上げて彼女を見据え、冷えた声で言い放つ。

「今回のレース、お前は招待されてない」

水原美月は、そんな可能性など欠片も想像していなかった。頬に浮かべていた笑みが、ぴたりと固まる。

「……そんなはずない。どうして私が招待されてないの?」

ここしばらくレースから離れていたとはいえ、少し前まで彼女は“スター選手”として扱われていた。しかもオールスター戦だ。主催が彼女を外すなど、あり得るはずがない。

「冗談でしょ? まだ招待リストが確定してないだけだよ。だから私の名前が載ってないんだって。心配しない...

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