第118章 血の繋がりなど関係ない

水原父――いや、水原爺さんの胸の内まで含めて考えれば、美月には痛いほど分かっていた。

風間悠希の心を掴めるのは、自分だけ。

そう“信じられる”存在であることにこそ、彼らは価値を見いだしているのだと。

――結局、あの二人は商人だ。

昔から言う。

商人は利を重んじ、別れを軽んずる。

水原家ほど、その言葉が似合う家もない。

血のつながりだの情だのは二の次で、使えるかどうか、それだけがすべて。

役に立つ者だけが、手のひらに乗せられる。

七海が最初に風間家へ嫁いだときも、期待はされていた。

七海が悠希の心をがっちり掴んでくれさえすれば――と。

けれど蓋を開けてみれば、七海と悠希の...

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