第13章 風間さん、市役所で会う

水原美月が七海を見つめる目には、露骨な嫌悪と嫉妬が渦巻いていた。

――どうして?

風間悠希に続いて、今度は牧野龍哉まで。

七海はいったい、どんな魔法を持っているのだろう。気づけば二人の男が、揃いも揃って彼女のまわりをうろついている。

そのとき、ずっと傍で黙っていた風間悠希が口を開いた。

「美月。先に上へ行って休め」

水原美月は何か言い返しかけたが、風間悠希の瞳に宿る揺るぎなさを見て、結局、唇を噛みしめたまま言葉を飲み込んだ。

悔しそうに七海をひと睨みし、伸ばしかけた手を引っ込める。

それから牧野龍哉を避けるように回り込み、水原母のほうへ歩いていった。

七海は静かに風間悠希の...

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