第24章 七海、これが君の言う好きじゃない?

「わざとじゃない……って?」

風間悠希は口元に微かな笑みを浮かべたまま、その瞳を七海に預け、何も答えようとはしなかった。

「……私のこと、もう好きじゃないんでしょ?」

七海は唇を開きかける。言葉が喉に引っかかって出てこない。それでも、ゆっくりと、しかしはっきり頷いた。

「好きじゃない? 人は一生のうちに、好きになれる相手なんて何人もいる。そもそも男女比が崩れきったこの社会で、どうしてわざわざ外の森を捨てて、あんたっていう枯れ木一本にぶら下がらなきゃいけないの」

風間悠希は怒るどころか、瞳の奥に興味の色を増した。

「いいね。じゃあ試してやるよ。お前の言う『好きじゃない』が、どの程度...

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