第26章 風間爺さんが意図的に二人をくっつけようとしている

風間悠希は冷ややかに笑った。

「考えすぎだ。用意したものがバレるのが困るから入れただけで、お前を俺の部屋に上げたいわけじゃない。そうじゃなきゃ、入れると思うか?」

七海が返事をするより早く、彼は言葉を継いだ。

「俺はこれから会社に戻る。帰りは夜になる」

――言外に含まれているのは、七海がこの部屋を自由に使っていいことと、余計な気遣いは不要だということ。

それを聞いて、七海は少しだけ肩の力が抜けた。

「うん、分かった」

そう言い残し、彼女は振り返りもせず隣の部屋へ向かった。

その場に残された風間悠希は、閉まった扉を見つめながら、ふと気づく。

自分たちは、もともと同じ世界の人間...

ログインして続きを読む