第39章 頭の中は彼女の姿ばかり

それは、七海が行方不明になってから最初の一カ月目のことだった。

水原家は使えるコネをすべて動かし、懸賞金も上限いっぱいまで吊り上げた。七海を取り戻すためなら、何も惜しまない――そんな勢いで。

けれど、あの失踪はまるで最初から仕組まれていたかのように、道中の防犯カメラは軒並み確認できない状態になっていた。

広い陽城で、迷子になった子どもを探すなど――海で針を拾うようなものだ。

風間悠希は七海と幼い頃からの仲で、「ずっとそばにいる」と約束した相手でもある。

だから悠希は風間爺さんに頭を下げ、七海の捜索に力を貸してほしいと頼んだ。

もちろん、自分の手も止めなかった。

当時の悠希はまだ...

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