第49章 感情の変化

心臓が、理由もなく妙に苦しかった。

その異変が、風間悠希には痛いほどはっきりと分かってしまう。――七海に対する自分の「変化」を。

いつからだろう。

七海のちょっとした仕草や、ふとした笑みまで、必要以上に気にするようになったのは。

ときには、どこにいるのか。誰といるのか。何をしているのか。

そんなことまで知りたくなってしまう。

もし彼女が嘘をつけば、胸の奥がざわつき、気分が悪くなる。

それだけじゃない。腹の底から怒りが湧く。

――気にしすぎだ。

悠希の中の常識が告げていた。この執着は、認知していた境界線をとうに越えている。

本能が警鐘を鳴らす。

これ以上、踏み込むべきじゃ...

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