第102章 クズ、やはりお前か

清水若菜は込み上げる高揚を必死に押し殺し、顕微鏡の位置をそっと譲った。

同僚が身を乗り出して覗き込んだ瞬間、息を呑んで叫ぶ。

「うそ……これ……成功したの?」

その一声で、研究所の空気が一気にざわめいた。

周囲の視線が集まり、皆がわらわらと寄ってくる。顕微鏡の前には小さな列ができ、次々とサンプルを確認していった。

「やばい、すごすぎる。これ、どれだけ詰まってたと思ってるんだよ……若菜が来てまだ数か月だろ? それで抜けたのか」

「だよな。前に木村さんが『このプロジェクト、いったん止めるかも』って言ってたのに……まさか本当に形にするなんて」

「若菜、天才じゃん」

褒め言葉が重なる...

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