第113章 医学部に合格した?

翌日。

朝いちばん、清水若菜は療養所に着くなり、そのまま入院棟へ向かった。

昨日は慌ただしくて、患者とは顔を合わせるのが精一杯だった。

けれど先生と名取承吾に「責任を持って診る」と約束した以上、適当に済ませるわけにはいかない。

病室の扉の前で、若菜はふうっと息を吸い込む。表情を整え、いかにも元気そうに見える顔を作ってから、ノブに手をかけた。

そして扉を開けた瞬間――若菜はわずかに目を見張った。

病室にいるのは、患者だけではなかった。

ベッドのそばに、背の高い男の後ろ姿。すらりと伸びた背筋のまま身をかがめ、ベッドの小さな女の子に何か話しかけている。

窓から差し込む光が広い肩に落...

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