第36章 子どもを作ろうか

温井水月はそれを聞くと、先日、清水若菜に殴られた箇所へそっと手を伸ばした。そこは今も、じくじくと鈍い痛みを訴えている。

「私だって、あのクズを殺してやりたいわ」

沈んだ眼で、歯を食いしばる。

「でも、死なせるだけじゃ安すぎる。生き地獄を味わわせないと、気が済まない……!」

温井有紗は、ふっと何かを思いついたように目を細めた。瞳の奥を、どす黒い光が走る。

母親の手首を強く掴み、息を弾ませる。

「ねえお母さん。清水若菜、歓楽街に売っちゃえば? 千人に抱かれて、万人に踏みにじられて……誰でも相手する女にしてやるの。そうしたら賢次だって、まだあいつと寝たいと思う?」

その顔は、興奮で歪...

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