第41章 自分が釣り合うかどうかも見ないで

清水若菜が振り返ると、声をかけてきた若い女には見覚えがなかった。

だが、その横には温井有紗がいる。

しかも彼女の周りには、同じくらいの年頃の女たちが何人も集まっていた。全員がグラスを手にし、剣呑な目つきで清水若菜を値踏みしている。

若菜が気づいたとわかっても、彼女たちは少しも遠慮しない。むしろますますあけすけに笑った。

「有紗、名取家の若奥様っていうから、どれほどの美人かと思ってたのに――こんなものなのね」

真っ赤なベアトップドレスを着た女が、鼻で笑う。

その視線が若菜の全身を二度、三度となぞった。手首のブレスレットと首元のネックレスを見た途端、目の奥にねっとりとした嫉妬が浮かぶ...

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