第42章 あなたたちの結婚は、終わりにすべきだ

名取雅実の誕生日会だ。ここで父子が揉めでもしたら、周囲に笑いものにされるだけ。清水若菜はそれだけは避けたかった。

彼女は手を伸ばし、名取賢次の腕を軽く押す。

「ほら、行って。お義父さんを待たせないで」

名取賢次は彼女をじっと見た。瞳の奥に沈むものは複雑で、言葉になりきらない感情が渦巻いている。

けれど結局、何も言わないまま、名取浩史の後を追って階段を上がっていった。

清水若菜はその場に立ち尽くし、父子の背中が踊り場の角へ消えるまで見送った。

隣で名取星美が小さな声で宥める。

「義姉さん、大丈夫です。伯父さんって、ああいう人ですから……あんまり気にしないで」

清水若菜は淡く笑っ...

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