第46章 彼女の後ろ盾になる

「じゃあ、よく聞きなさい」

清水若菜は一歩、前に出た。温井有紗と真っ向から向き合い、まっすぐ言い放つ。

「私と名取賢次が夫婦である限り、あなたは一生、日の当たらない不倫相手のままよ。名取家がどれだけあなたを重く見ようと関係ない。私が一日でも判を押さない限り、あなたは正式な名取夫人にはなれないの。恥知らずの浮気女」

吐き捨てるようにそう言って、若菜は背を向けた。

だが、温井有紗はその場でぴたりと固まり――次の瞬間には、怒りにわなわなと震え出した。

「清水若菜! 待ちなさい!」

甲高い声が、若菜の背中に突き刺さる。

「賢次を縛りつけて、いったい何が楽しいのよ! もうあなたたちが終わ...

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