第67章 距離を保つって約束したじゃないか?

清水若菜は興味深そうに彼女を見た。

「秘密って、なに?」

女の同僚は申し訳なさそうに笑う。

「実はね、若菜さんが入社したばかりの頃、みんな正直……納得してなかったの。九条社長が直々に引き抜いた人だって聞いてたし、プロジェクトチームに『外から来ていきなり主導』だったでしょう? だから、コネで入ってきたんじゃないかって。実力は大したことないんじゃないかって」

清水若菜は眉をわずかに上げた。怒るでもなく、ただ静かに続きを促す。

「でも、若菜さんが来てから、進捗が一気に伸びた。何ヶ月も詰まってた課題も、次々に片づけてくれて……それに、人に対してすごく誠実で、偉ぶったりもしない。そこでやっと...

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