第4章

 土曜日、午後三時。

 私がヨットハーバーに着く頃には、西の浜辺はすでに騒がしかった。スピーカー二台から流れる音楽。砂の上に張られたビーチバレーのネット。砂に埋められたシャンパン用のバケツが三つ、汗をかくように水滴を滲ませている。ビキニとリネン姿の男女が三十人。

 その真ん中に修平がいた。白いジャケットに、まくり上げた袖。手にはグラス。どういうわけか、いつ見ても空にならない。

「修平、今日の主役!」

「期待を裏切らないな、相棒」

「みんな、遠慮なく食えよ。今日は俺の奢りだ!」

 志保は黒の細い紐のビキニで、デッキチェアに寝そべっていた。修平が新しいグラスを持って近づく。身を屈め、...

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