第100章 トラウマになる

夕食のあと、茅野芽衣は子どもたちを連れて温泉に浸かり、映画を観た。

別荘には専用のシアタールームがあるだけでなく、ジムにサウナ、プールまで揃っている。まるで小さなリゾートだ。

山田未祐は湯にすっかり温まり、目を閉じたまま、うっとりと息を吐く。

「芽衣、相馬悠真ってさ……気が利きすぎじゃない? ここ、住み心地よすぎるんだけど。相馬さん、正直どこにも文句つけられないよ。あんた、何を迷ってるの? さっさと籍入れちゃいなよ」

茅野芽衣はフルーツジュースをひと口飲み、涼しい顔で切り返した。

「そんなに相馬さんが気に入ったなら、未祐が彼氏にすれば?」

山田未祐は勢いよく目を開き、ぎょっとした...

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