第101章 悪女

ふたりは山田未祐に、またしても助けを求めるような視線を向けた。

「おばちゃん、お願い、お願い!」

山田未祐がこの二人の甘えに抗えるはずもなく、くすっと笑って芽衣に口添えする。

「大丈夫だよ、芽衣。二人とも一緒に連れていきな。子どもたちは私がちゃんと見てるから」

茅野芽衣はどう頑張っても押し切れず、結局折れた。

一時間後。

茅野芽衣と山田未祐は子どもたちの手を引き、K大学へ向かった。

K大学がこのシンポジウムに力を入れているのは一目で分かる。正門から講堂まで、あちこちに横断幕が掲げられていた。

メディアも早々に陣取り、業界の著名人への取材を待ち構えている。

警備員の数も、普段...

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