第102章 真っ向勝負

二時間後、シンポジウムは割れんばかりの拍手の中、幕を下ろした。

母子三人は得るものも多く、会場を出る頃になっても真央と利久は、さっき専門家が口にした内容をああでもないこうでもないと議論している。

その会話を聞きながら、茅野芽衣は胸の奥がじんわり温かくなった。

よその家の子が食べたり遊んだりしている時間に、うちの二人はもう医学の話をしている。

それが誇りじゃなくて何だろう。

やがて山田未祐が先に会場を出て車を回しに行き、茅野芽衣は子どもたちの手を引いてトイレへ向かった。

――そして、帰ろうとしたそのとき。

思いがけない「来客」にぶつかった。

茅野美月は、ほとんど一目で茅野芽衣だ...

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