第11章 深夜に立ち去る

茅野芽衣はざっと数回スクロールしただけで、終わりが見えないことに気づいた。

――それだけ彼の保存しているものが多い。

そして、この子どもに注いでいる手間と執着が、他の何よりも突出している。

芽衣は鼻で笑い、今度は自分のスマホを取り出してカメラを起動した。相馬瑛太の画面にレンズを向け、証拠を片っ端から押さえる。茅野美月から送られてきた妊婦健診のエコー画像まで、漏れなく。

全部――相馬瑛太が茅野美月と関係を持っている証拠だ。

芽衣は冷静に、一つずつ保存していく。絶対に取りこぼさないように。

戻ろうとして、メッセージ一覧にある茅野美月とのトーク画面が目に入った。

指先が、そのアイコン...

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