第115章 キャリアを築く

ニオにとって意外だったのは、茅野芽衣があっさりと彼の提案を受け入れたことだった。

「ニオさん。国内の研究室を私に任せるつもりなら、問題ないよ」

「本当か?」ニオの瞳がぱっと明るくなる。だが、すぐに迷いが差した。「でも……」

「大丈夫」芽衣は彼が何を言いかけたのか察し、先回りして不安を断ち切る。「男ひとり避けるために、自分の仕事を投げ出すほど、私も甘くない」

それから、熱を帯びた声で続けた。

「それに、あなたの提案はすごくいい。研究室を大きくしたいなら、国内市場を攻めないと。人も多いし、土地も広い。やれることが山ほどある。私はここで研究を続けるだけじゃなくて、製薬会社も立ち上げたいの...

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